9月例会 卓話

Posted by koho on 2020 年 10 月 25 日 under お知らせ

2020年9月15日開催の9月例会では、講師に高橋直子氏(一級建築士、(株)伝統建築研究所 代表取締役)をお招きし、「宮城県美術館は今」についてお話を頂戴しました。

高橋氏の伝統建築研究所でのお仕事は、寺社建築の設計、文化財の調査、修理等。しかし、現在、氏は、昨年末に県が公表した【宮城県美術館移転案:県美術館・県民会館・みやぎNPOプラザを医療センター跡地に移転・集約する】に対して「現地存続を求める県民ネットワーク」の事務局としても活動しておられる。そして、宮城県美術館の歴史、前川国男作品としての評価、現在地の立地条件の素晴らしさ、移転を決定するに至る県の動き、問題点などについて、スライドを使いつつ、詳細且つ分かりやすい説明があった。

国は、これからの人口減少社会に大きな公共のインフラは不要であるとして、全ての施設を縮小したいと考えており、少しでも小さくすると補助金が出る仕組みになっている。県は、それを利用して県美術館を移転集約しようとしている、とのこと。

昭和を代表する建築物は県内に10箇所程度しかなく、非常に貴重であるが、県はこれらすべてを破却する予定とのこと。ネットワークの会員数は現在1050人を超えたが、「ぜひ多くの方々に会員になって頂きたい」と希望された。

仙台Ⅰゾンタクラブでは、一定のソーシャルディスタンスを保った座席、マスク着用・消毒の徹底、換気等、感染症対策を行った上で例会を開催しております。