仙台Ⅰゾンタクラブ7月例会

Posted by koho on 2021 年 7 月 30 日 under お知らせ

仙台1ゾンタクラブ  7月例会    18;30~  国際ホテル 出席者 15名  

 コロナ感染には十分に配慮して開催する。 仙台1ゾンタクラブの奉仕事業のひとつ養護施設支援「女子高校生自立支援事業」は長年3カ所を支援してきたが、2022年度から新たに「ラ・サール・ホーム」を加え4カ所とすることに決定したのでホームの大塚園長の卓話をご紹介させていただきます。  

卓話:「花のつぼみがひらくように、子どもの育ちを支援すること」  

 講師:児童養護施設 ラ・サール・ホーム   園長 大塚 涼子 先生

1. ラ・サール・ホームの成り立ちと変革・・・カトリックの理念の元、学校教育による社会改革を目指したラ・サール修道会が、昭和23年に日本の福祉事業に携わるようになる。戦後の戦災孤児の養育と宮城県から児童養護施設開設の要請もあり、仙台市宮城野区光が丘の地に児童養護施設「ラ・サール・ホーム(当時は光が丘天使園の名称)」を開設して73年になる。戦争で親を失い、身寄りの無い子供たちの命を救うことがはじまりだった。基本理念のもとにホームは子供たちにとっては我が家の役割を果たしてきた。小説家の井上ひさし氏が弟さんとともに中学2年から高校3年までホームで暮らした。男児をしっかり育ててきたが時代の変遷と共に今は女児も受け入れ、男女混合施設となっている。 定員は68名。

2. ラ・サール・ホームの生活・・・ラ・サール・ホームの大きな家の中に8つの家(ユニット)があり集合住宅風な成り立ちの中、各々のユニット(家)で子供たちと担当職員が生活する。子供たちにとっては大切な人生の一部分として存在する。 日常の生活の中で子供たちは学校に通い帰宅後は自由に過ごしている。一日の終わりは職員と共にゆっくり過ごし、共同生活とユニットごとの生活のバランスをとっている。園内活動のひとつに開所以来のハーモニカバンドがある。コロナ蔓延以前は各施設を訪問演奏し地域との関わりを深めていた。

・ 複合ハーモニカで2曲(賛美歌・慈しみ深く、花は咲く)を大塚園長が演奏してくださる。優しい穏やかな音色に心が安らいだ。

3. 現在 未来 子供たちへの願い「花のつぼみの開くように」・・・ラ・サール・ホームは現在地域分散化にも取り組み、6年間で2カ所の地域小規模児童養護施設「星の家」「昴」を開設した。普通の生活が育ちの上で大変良い体験となっている。 人との関わり合い、信頼関係の構築が大切で、職員の方々は日々の暮らしの中から互いを理解し、子供たちに尊敬と誠意と愛情を注ぎ子供たちの育成に取り組んでいる。

仙台1ゾンタクラブは「ラ・サール・ホーム」を支援する使命と喜びを覚えます。